第7回支援講座が開催されました

11月24日(火)に第7回支援講座が開催されました。今回は「働く力を育てる ~大学生Aさんが就職するまでの支援事例を通して~」と題し、当センターの北川と富山障害者職業センターの川島氏よりお話を伺いました。また、Aさんには仕事の関係で、事前に収録したビデオで登場していただきました。

まず、北川からは、在学中からの支援として、就職活動や卒業論文の作成など、どれもうまく進められずに混乱しているAさんに対し、今後取り組む活動に優先順位を付けわかり易く視覚化するなどのアドバイスを行ってきたことなどの報告がありました。次に、川島氏からは、卒業後の支援として、障害者職業センターでAさんが活用したサービスや利用の流れについて、とてもわかり易く丁寧に説明していただきました。Aさんはビデオの中でも「時間を意識しながら仕事ができるようになった。ジョブコーチはとてもありがたかった」など、職業センターでのカリキュラムが非常に有効であったと話されていました。また、お母さまにもビデオでご参加いただき、就職活動がうまくいかなかった時や障害者雇用としての手帳取得を決断された時のお気持ちをお聞かせいただきました。私たち支援者にはとても重みのある言葉であったと感じています。

今回、私たちほっぷは、「Aさんの事例を通して、多くの支援者が応援団となり、それぞれの専門的な立場で役割を担うことの大切さを知っていただきたい」との思いで、事例をあげさせていただきました。すべてがAさんの事例のように就職に結びつくものではないかも知れませんが、少しでも多くの方に「一人一人に合った応援の方法があること」をご理解いただくきっかけとしていただければ幸いと感じています。

会場に足をお運びいただいた皆様、そしてリモートでご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

追伸
後日、Aさんにお会いする機会があり、当日の収録ビデオを見ていただきました。
「少しでも皆さんに参考にしていただければ嬉しいです」とのことでした。
立派です!

2020年12月16日