第10回支援講座が開催されました

2月16日(火)に第10回支援講座が開催されました。今回は、「神経発達症(発達障害)の方々への支援とは」と題し、当センター長の森 昭憲が児童精神科医の立場でお話をさせていただきました。

森センター長からは、日々の診察業務の中から見えてくる神経発達症の人たちのライフステージごとの特性(体質)について、一つ一つ丁寧にご説明いただきました。また、乳幼児期や学齢期での特性を見過ごしてしまうことで、成人期には就職や結婚生活などで大きな障壁に直面してしまうことについても力説され、その支援については、「神経発達症の人たちの問題を、本人の問題というよりもむしろ周囲の大人や社会の問題と捉えることが大切であり、多様性を尊重する寛容さが必要である」と述べられました。

さて、今回の講義は、ライフステージごとに本人の先導役・橋渡し役(伴走者)となって人生を支えていく人の必要性を強く感じる講義となりました。とりわけ学齢期においての先導役となる学校の先生方には少し辛口の内容もあったかと思いますが、どうか、「先生方への期待の表れ」とご理解いただきますようお願いいたします。

私たちセンタースタッフは、これからも先導役(伴走者)となられる皆様と共に手を携えながら支援にあたっていきたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

2021年03月03日